Apple Pencilの偽物の作りが非常に高度で驚いた話
Apple Pencil二世代を壊してしてしまいました。
Apple PencilはAppleに修理依頼しても交換対応になってしまうことが多いです。
ただ、最新のiPad Proで使用できないいわゆる型落ちのApple Pencil にフルプライス払うのも馬鹿らしいと思い中古で安い物を購入しようと考えました。
フリマアプリを使って購入してみたのですが、なんとApple Pencilの偽物が届いてしまいました。
このトラブル自体はどうにか解消できたのですが、相当精巧な偽物で驚いたので記事にしました。
偽物は筆圧に対応してない
あまりにも高度な偽物なので筆圧機能に対応してないことに気づかなかったらそのまま使っていたかも知れないです。
他にダブルタップなどの機能に対応してないようです。
他のメーカーから出てるApple Pencil互換品でも筆圧に対応しているものは皆無なのでApple以外が筆圧に対応したペンを製造するのはかなり難易度が高いのではないかと思います。
Apple Pencilの偽物と本物の比較
偽物と本物を比較してみましょう。
偽物のわかりやすい特徴ではVCCIマーク、技適マークが無いようです(ただ、海外仕様の場合は純正でもこれらのマークはついていない?)。
本物と比較しないとわからないレベルなのですが、偽物は若干ロゴのサイズとフォントが違うのと、黄身がかってます。
偽物の箱など
ところどころ色の濃さなどが違うのですが、ほとんど違いがありません。
偽物だけケースの収まりが悪いので比較したのですが、偽物は本物に比べて1,2mmほど大きいようです。
シリアルが高度に偽装されている
シリアルは適当なんじゃないかと思っていたのですが高度に偽装されていました。
Apple Pencilのシリアルの確認方法は3つほどあります。
- 箱の外側
- ペン先を取り除いたApple Pencil 内部
- iPadの情報から電子的な確認
流石にApple Pencil内部のシリアルまで一致させるのは難しいと思っていたのですがすべて一致していました。
こんな事できることに驚きが隠せません。
製造元とモデル番号は本物と同一ですが、ファームウェアバージョンとハードウェアバージョンが本物とはだいぶ異なります(フォーマットが全く別物感)。
ペン先の色と仕上げが本物と若干違う
左の1つが偽物のペン先です。右2つが本物です。
写真では分かりづらいのですが、偽物は若干色が明るく、バリのような物が残っています。
ちなみに偽物、本物両方のペン先とも互換性がありどちらにもペン先をはめることができます。
Bluetoothのペアリング手順が本物と違う
本物のApple PencilはiPad側面で充電を開始すると勝手にBluetoothのペアリングも行われます。
偽物は充電開始すると使用できるようになるのですが、Bluetoothでのペアリングは行われないようで、手動ペアリングが必要です。
その際Bluetooth画面にApple Pencilが2つ表示されます。故障した以前のApple Pencilが表示されているのか?と思ったのですが色々試して2つ表示されているようです。
感想
Apple製品の偽物の話はよく聞きますが、ぼーっとしていなければ見分けれられるものばかりだと思っていました。
ただ、今回の偽物Apple Pencilは非常に凝っていて筆圧の問題がなければ何も疑っていなかったと思います。
ペン先へのシリアル印字の件から考えるに高度な製造工程を踏まなければこのようなものは作れないと思います。Appleの偽物を作っている業者は自分が想像する数倍本気度が高いということがわかりました。
Apple製品は世界中で人気がある上、値段も高いため本気で偽物を作っても利益率が高いのかなと思います。この先中古を購入する際には注意したいです。