RaspberryPi4で5GbEの高速インターネットアダプタを使ってみた
RaspberryPi5の時代に今更なのですが、RaspberryPi4にUSBの5GbEのネットワークアダプタを接続してベンチマークを行ってみました。
RaspberryPi4は標準では1GbE(秒間125MB転送)しかできないのでどれくらい伸びるのか見てみたいと思います。
QNAP QNA-UC5G1T
QNAPの5GbEを使います。
QNAPの10GbEはthunderboltに対応したUSBポートのみ対応なのに対してこちらは、USB 3.2 Gen1に対応していれば使用することができます。
5GbEのネットワークアダプタはどれも結構熱くなりますが、QNA-UC5G1Tは金属筐体で覆われているので放熱性が良いほうかもしれないです。
長期間普段遣いしたこともありますが、あまり困ったことはありませんでした。
RaspberryPi 400
キーボードとコンピュータが一体化した、RaspberryPiの中でもパーソナルコンピューター用途に特化したものです。
中身はRaspberryPi4とほぼ同じはずです(少しCPUが早いらしいですが)
一時期、普段遣いしようと思って使っていたのですが、動作がもっさりしていてため押し入れに入っていました。
どんなに良いMicroSDカードでもアプリケーションの動きに対して遅すぎて要所要所で時間がかかってしまうところとかが原因かなと思っています。快適に使うにはSSDなどに対応する必要がありそうです。
見た目はニューロマンサーという小説に出てくるオノ=センダイ・サイバースペース7みたいでカッコいいんですけどね…。
接続
こんな感じで接続しています。
左から、QNA-UC5G1T、電源、HDMIという感じです。
ベンチマーク
10GbEに対応したサーバーに対してiperf3を行うことで転送速度のベンチマークを行いました。
結果としては大体1.8Gbps程度出るようです。(毎秒225MB転送)
RaspberryPi 4の非力さだとUSB経由では1Gも超えられないのではないかと思っていたのでなかなか出ますね。
raspberrypi400:~ $ iperf3 -c benchmark.local
Connecting to host benchmark.local, port 5201
[ 5] local raspberrypi400.local port 51338 connected to benchmark.local port 5201
[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr Cwnd
[ 5] 0.00-1.00 sec 213 MBytes 1.78 Gbits/sec 5 841 KBytes
[ 5] 1.00-2.00 sec 214 MBytes 1.80 Gbits/sec 2 1012 KBytes
[ 5] 2.00-3.00 sec 218 MBytes 1.83 Gbits/sec 1 1.13 MBytes
[ 5] 3.00-4.00 sec 214 MBytes 1.79 Gbits/sec 0 1.27 MBytes
[ 5] 4.00-5.00 sec 221 MBytes 1.86 Gbits/sec 0 1.39 MBytes
[ 5] 5.00-6.00 sec 221 MBytes 1.85 Gbits/sec 1 1.50 MBytes
[ 5] 6.00-7.00 sec 219 MBytes 1.84 Gbits/sec 0 1.60 MBytes
[ 5] 7.00-8.00 sec 212 MBytes 1.78 Gbits/sec 0 1.70 MBytes
[ 5] 8.00-9.00 sec 221 MBytes 1.86 Gbits/sec 0 1.79 MBytes
[ 5] 9.00-10.00 sec 215 MBytes 1.80 Gbits/sec 0 1.88 MBytes
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[ ID] Interval Transfer Bitrate Retr
[ 5] 0.00-10.00 sec 2.12 GBytes 1.82 Gbits/sec 9 sender
[ 5] 0.00-10.04 sec 2.12 GBytes 1.81 Gbits/sec receiver
消費電力
QNA-UC5G1T接続してベンチマークをした前後のRasberryPiの消費電力を見ていきます。
一度消費電力が1.2Aに行った後、RasberryPiからネットワークカードを外してもあまり消費電力が落ちないことからあまり確実とは言えない情報ですが、0.6A程度消費電力が増加しているように見えます。
電圧が結構降下してしまうので、5Vをきっちり出力する電源よりも、RaspberryPi向けに5.2Vの出力に対応したUSBを使用したほうが良さそうです。