水深20mまでのRICOH WG-6を40m級のダイビングで使うとどうなるか?
RICOH WG-6をスキューバダイビングで使っています。
WG-6はアウトドア向けのコンパクトカメラで水深20mまでの防水性能があります。
WG-6 - 製品仕様
今回の記事は防水カメラを性能以上の深度で使うどどうなるか書きます。
結論から言うと性能を超えた水深でもある程度までは割と使えました。
スキューバダイビングと潜水深度
スキューバダイビングのライセンス団体は色々ありますが基本的に初心者向けのライセンスと、中級者向けのライセンスがあります。
自分が取得したPADIという団体で言うと以下のようになっています。
体験ダイビングなど(無免許) | 水深12mまで |
PADI オープン・ウォーター | 水深18mまで |
PADI アドヴァンスド・オープン・ウォーター | 水深30m-40mまで |
オープン・ウォーターまではWG-6で余裕なのですが、アドバンスドの免許を取得してダイビングを行う場合WG-6が耐えられる水深を超えている感じになります。
余談: WG-6をダイビング向けに購入するのはおすすめしない
ちなみに、この記事はスキューバダイビングでWG-6をおすすめする記事ではありません。
もしもスキューバダイビングでこのようなカメラの購入を検討している場合はOM SYSYEMのTG-7などがおすすめです。
TG-7本体は水深15mまでの防水性能ですが、ハウジング(防水ケース)を装着することで45mまで行けるようになります。
対して、WG-6はハウジングが存在しないので20mが限界です。先々スキューバダイビングが面白くなりアドバンスドの免許を取る可能性がある場合、いずれWG-6は使わなくなってしまうでしょう。
自分はダイビング以外の用途で以前からWG-6を持っていたのでスキューバダイビングに使用しました。
水中での写真の写りには満足しているのでハウジングが存在しないことが惜しまれます…。
30m級のダイビングに持ち込んでわかったこと
30m級だと意外と動きます。
ただ、不思議なことに気づきました。液晶のちょうど中央に小さな汚れのようなものが見えます。雰囲気としては液晶保護シートの中に空気が残ってしまったときのようなものです。
それでも写真が撮れるので使っていたのですが、これがなんなのかだんだん気づいてきました。
これは、液晶の保護パネルが水圧で押されて液晶パネルと接触してしまっているようでした。
結構な歪みなので30m級のダイビングで使い続けていると液晶の保護パネルが割れてしまうかもしれないです。
40m級のダイビングに持ち込んでわかったこと
30mでやめておけばよいのに、40mで使ってみるとどうなるか興味が湧きました。
使ってみると、やはり液晶の歪みがよりひどくなったのですが他の問題が発生しました。
カメラが起動しない…。
一瞬起動したり、水深が少し上がると使えるので壊れてはいなそうなので何が起きているのだろうと色々触っていると、電源ボタンを押した感触が薄いことに気づきました。
どうやら、水圧でボタンが押し込まれてしまって起動できなくなってしまったようでした。
WG-6を40mで使ったのはこの一回だけですが、その後も使えているので故障はしなかったようです。意外と頑丈ですね。
余談:WG-6で撮れる写真について
WG-6を40mで使うのはあまり良くなさそうだったので、後日Canon S110とハウジングを中古で購入しました(セットで1万円程度で安かったので)。
40mでも問題なく写真が撮れました。ただ、取れた写真は微妙でWG-6などダイビングに注力しているカメラとの実力差を思い知らされました。
水深の問題を除くと、水中ライトが無くてもきれいな写真が撮れるWG-6は良いカメラだと思います。
まとめ
- メーカーの仕様上WG-6が耐えられる水深は20mまで
- 30m級のダイビングだと普通に撮影はできたが壊れる可能性が心配される
- 40m級のダイビングではWG-6は全然使えない(意外と壊れなかった)
という感じでした。