MovinkPad Pro 14とiPad Proを比較レビューする

MovinkPad Pro 14(DTHA140)を購入しました。

iPad Proでもそれなりに満足していたのですが、MovinkPadの評判がとても良いのでいても立ってもいられず購入してしまいました。
取りあえず描いてみた

下手くそで申し訳ないですが、レビューするために絵を描いてみました。
このブログで取り上げたことのあるリバース1999というゲームのキャラです。
紙で描いた下書きを取り込んでMovinkPadで線画を作りました。
以前使ってたiPad Proについて
少し古いですがiPad Pro (12.9インチ) 第4世代にApple Pencil(第2世代)を使っていたので、今回はそれと比較します。
iPad Pro 12.9-inch (第4世代) - 技術仕様 - Apple サポート (日本)
ちなみに、私は過去にWacomのペンタブもいくつか使用したことがあります。
● ペンがとても良い👍️👍️👍️👍️
MovinkPadのペンは何にも代えがたいほど良いです。
この後、グチグチMovinkPadの弱点についても話していきますが、弱点が何もかも吹っ飛ぶほどペンが良いです。
描いていてiPadのペンとMovinkPadのペンは、根本的に別物であると感じます。iPadのApple Pencilも間違いなく優秀なスタイラスの一つですが個人的にMovinkPadの圧勝です。
この描き味の差をについて考えると以下の影響が大きいのではないかと思います。
- ペンの重量がとても軽い
- 筆圧の反応が繊細
理由: ペンの重量がとても軽い
MovinkPadに付属するWacom Pro Pen3は非充電式でバッテリーが無い分、Apple Pencilに比べて非常に軽いです。
あまり意識していませんでしたが、軽いとペンをコントロールしやすいです。鋭いラインを作ることや、細かい書き込みを行うなど、繊細な絵柄の人はMovinkPadのほうが描きやすいと思います。
理由: 筆圧が繊細で表現力が高い

Apple Pencil時代は筆圧がうまく使いこなせず、筆圧設定とにらめっこした経験があるのですが、MovinkPadはほとんど設定調整すること無く筆圧を使いこなせるようになりました。これは私にとって革命的でした。
私はあまり筆圧が高くない方です。そのため、ペンの筆圧性能のうち30%くらいしか有効活用できていないのではないかと思います。Apple Pencilの詳細なスペックは不明ですが多く見積もっても4096段階位だと思われます。Wacom Pro Pen3は8192段階という2倍のスペックを持っているので、私の弱い筆圧でも2倍の表現力が使えるのではないかと推測しています。
Apple Pencilでは経験したことのない、鉛筆やシャーペンに匹敵する繊細な表現力に驚いています。
●操作エリアが広い👍️
iPad Proの13インチもなかなか広いですが、MovinkPad Pro14はそれ以上に広いです。左右にUIを展開しても全然お絵かきエリアが残ります。
ただ、自分はiPadを縦置きしてCLIP STUDIOを使っていたのでそういう使い方だと少し使いづらいサイズだと感じます。
● 画面の色合いがおかしい?🤔👎
個体差などもあるかも知れないですが、MovinkPadはデフォルト設定の色がおかしいです。
私はPCの液晶を定期的にカラーキャリブレートをして正しい色を表示できるようにしているのですが、それらの液晶と比較しておかしいので間違いないと思います。
設定でエッジを強調を解除して、カラーモードをカラープロファイルモードにするとある程度まともになります。
(とは言えそれでも彩度が高すぎるので注意して色塗りする必要があります)


色合いを細かく設定できるようにしてほしいです…。
● 重い変形処理についてはiPad Proと同等
重いファイルで歪みや変形ツールを使ってみたのですが、私のiPad Pro(12.9インチ4世代)と遜色ないレベルです。
とはいえ、最新のiPad ProはApple Silicon採用でとても早くなっているという話なので、とても速いというわけではなく、実用に問題ない程度に速いと考えてほしいです。
● カメラが無いので紙の下書きを取り込めない👎
あまり困る人は多くないと思うのですがMovinkPad Pro 14にはカメラがありません。(ちなみにMovinkPadの11インチはカメラがあります)
iPad時代、私は紙に書いた下書きをClipStudioからカメラを起動して取り込んでから、線画を書いていたのでかなり不便です。
スマホで撮影した画像をQuickShareで送って…というフローでなんとかやっていますがかなり手数が多いのと、QuickShareが反応しないことも多く不便です。
● タッチの反応が悪い👎👎
タブレットで絵を描く際にはペンとタッチの2つを組み合わせて操作すると思います。
ペンで絵を描きつつタッチでもとに戻す(Undo)など。
MovinkPadのタッチは今までのWacom製品と比べて優れていますが、iPadの快適さと比べると見劣りします。度々タッチが反応しないことがありストレスが溜まります。
タッチの機能面でもiPadに軍配が上がります。たとえば、iPadでは右手を画面の上に乗せたまま左手でダブルタッチ(Undo)することができます。しかし、MovinkPadでは液晶の上に他の手が乗っていると反応しなくなるので、Undoのたびに手をすべて液晶から離す必要があり面倒くさいです。
● ペン先の遅延が僅かにある👎
同じ設定のCLIP STUDIOを並べて検証したのですが、iPad Proに比べてMovinkPadはペンの動きから描画までに遅延があります。
普通の人は実用上問題になることはないとはないと思うのですが、ペン先の遅延にとてつもなく繊細なタイプの人は注意したほうが良いです。
MovinkPadでは遅延を軽減するために120Hzの液晶が搭載されているのですが最適化が不足しているのではないかと推測しています。
● ペンの持ち運びが面倒👎
iPadとApple Pencilはマグネットでくっつけられるので持ち運びの際便利ですが、MovinkPadはそのような機能はないのでペンだけどこか行きやすくて不便です。
一応、MovinkPad用のカバーを購入するとペンを入れられるリボンがつくようですが、このカバーが使いづらい微妙な品なので購入する気になりません…。
感想・まとめ
MovinkPadはペンの優秀さでiPadを圧倒している印象でした。特に線が繊細な絵柄の人ほど恩恵が大きいと思います。
他の機能についてはiPadと比較すると見劣りしてしまう面もあります。とはいえタブレット製品としての完成度は上位に入ると感じます。
MovinkPadおすすめです。
